■20050521■
ふたつのスピカ 第16話「アスミの桜」
■Q.アスミンは受ですか?(メールフォームより)
A.アスミンは愛です。
それ以外の連中は以下のような感じです。
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→受
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→攻(ホモ)
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→受
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→受
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→受
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→ペット
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→受
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……受供給過多なふたつのスピカに、ごっつい攻があらわれましたよ。
宇宙しか見えてなかったはずのアスミンの視界に鮮烈デビュー、その名は島津タカシ。
……うわアスミン、服についたホコリをはらってますよ!?
違う…!への反応とあまりにも違いすぎる…!
ついには島津くんとの逢瀬のためにランニングでライオンさんを振り切り出す始末。
アスミンが変です。
いや、恋です。
■ただでさえ赤いアスミンの頬を、何度も何度も何度も何度も赤くさせる島津くん。
アスミンがこれまでの生涯で赤面した数を全部足しても届かない赤面祭り。
アスミンもさることながら、府中野くんの心も千々に乱れまくりです。
普段行かないゲーセンへ行き、おこづかいを全部たたっ込んで太鼓の達人叩きまくりです。
「青い音符は……ふちを叩く……っ!」
バチさばきをいちいち口に出すそのクセからふっちーのあだ名がつきました。
■ふっちーが唯ヶ浜の音撃戦士の名をほしいままにしている頃、アスミンと島津くんはオフラインお絵描きチャットをしたりプラネタリウムで愛を語ったりとデート三昧。
唯ヶ浜中学校に吹き荒れるジェラシーの嵐。
みんなデスノートに島津くんの名前書き込みまくりです。
書き損じを島津くんのゲタ箱につっこんだり、間違えて島津由乃と書いて別の心臓が止まりそうになったりとやりたい放題です。
やがて思いがリュークに通じたのか唯ヶ浜中に夜神月がいたのか知りませんが、本当に島津くんが天に召されてしまいました。
これは気まずい。
アスミンに的外れな叩きを入れてたのは、罪悪感の裏返しでしょうか。
■ライオンさんがパクッてきた島津くんのスケッチブックに描かれていたのは、アスミンの走る姿。
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「毎日窓から見ていたものは、おちびちゃんの走る姿だったんだ。
もう、ずっと昔からね」
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「オレも見てるし! ずっと昔から!」
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「ライオンさん、胸の奥がね、すごく痛いんだ…」
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「オレも痛いよ! すごく痛いよ!」
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府中野、冬。
春はまだ遠い。
今回のアスミンはやけにかわいいと思ったら、島津くんが描いてたみたいです。
残り4話、オール島津作監でお願いします。死んでるけど。
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■20050526■
ふたつのスピカ 第17話「サバイバル訓練」
■私たち5人とその他大勢は、カプセルに入れられ、見知らぬ森に放り出された。
そして、私たちのサバイバルが始まった。この空が〜ぁ〜。
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「バイト無断欠勤になっちゃう…」
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「あたし深夜アニメの録画タイマーしてない!」
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「なんでまとめてやっとかないんだよ」
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「野球で放送時間が変わっちゃうのよ!」
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「ぐほぁっ」
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「ここに吐いていいよ?」(シャツの前を伸ばしながら)
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「……殺すわよ」
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カプセルに入る前、「いっしょに入りたかった…」と言わんばかりの視線をアスミンに投げかける宇喜多さん。
鴨川さんとだったら、匣(はこ)に入っていっしょに旅したってかまわない、みっしりと!
18時間の空気が17時間と30分に減ってもかまわない! いくら小動物でももっと吸うでしょ、酸素。
■宇喜多さんの願い叶わず、ばらばらに引き裂かれてテキトーに放り出されるアスミンたち。
「ケイちゃーん」「マリカちゃーん」「みんなー」。
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←その他大勢。
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ワンノブゼム府中野。
もう涙なしには語れねえよ府中野。
「でも会いたくて、どうしても、会いたくて…」アスミンの脳裏をよぎるのは府中野ではなく島津くん。
府の字のやつ、今ごろ寂しくて死んでるんじゃないかと心配になります。
早く見つけてあげてー!
■一方、またしても無賃乗車をはたらき唯ヶ浜に舞い戻る高野容疑者。
真犯人を探す逃亡者のノリで過去を訪ね歩きます。
そして時を越えた線でつながっていく点と点。
いったい何者なんだあの子は。
お前に言われたくない。
その宇喜多さんは血を吐いて一歩も動けず。
ツンデレの目にも涙。
せめて鴨川さんの胸の中で死にたい…。早く見つけてあげてー!
■スピカって現実の延長線上にあるタイプの物語かと思ってましたが、宇喜多さんだけ別の世界から迷い込んできたみたいなところがありますニャー。
プラネテスよりもっとSFな世界から。
あのうぐいす色の髪からあやしんで見るべきでした。
……クローン? みんなといっしょに食事を摂らないのは光学異性体だからかもしれません。
宇喜多マリカ、食えない女、とかぶっそうな冗談も放てないほどに追い詰められた宇喜多さん。
来週出会う意外な人物とは、彼岸から手を振ってるオリジナル宇喜多さんでなければよいのですが。
神様、御許に召すならまずあの本当のまりかなら村の村長からにしてください。
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■20050602■
ふたつのスピカ 第18話「マリカとまりか」
■JOGMEC 石油/天然ガス用語辞典より
>アスマリ層 Asmari Formation
>イラン南部油田地帯の主要な産油層。第三紀漸新世から中新世前期にかけて
>堆積した地層で、浅海成石灰岩を主体とし、泥灰岩や頁岩を挾む。
>石灰岩に発達するフラクチャー孔隙が生産性の高い貯留層を形成する。
……同性愛はいかんぞ! 非生産的な!
というわけで(どんなわけだ)絶賛アスマリ祭り(主に宇喜多さんの妄想)のふたつのスピカ。
宇喜多さんの頭の中はアスミン一色。
あなた色に染まっています。
もうどうにでもしてくれって感じです(視聴者が)。
■リングワンダリングしてることに気づいたアスミンがパンくずをまいて目印をつけても、ケイちゃんと府中野が後から後からそれを食べてしまうのでお菓子の家は見つからず、探索ははかどりません。
「ねえ、本当はいるんでしょ? ねえライオンさんー、ライオンさんてばー」
ライオンさんは先週に引き続き唯ヶ浜で金田一耕助してます。
アスミンのさびしんぼ癖がまた出てまいりました。
でもキザ夫が焚いた狼煙の痕跡を見つけてすぐ回復。
今泣いたカラスがもう笑ったー。
「やっぱりひとりじゃない。みんな、ここでがんばってる!」
その頃すでにアスミンの脳裏に浮かんだ4人のうち1名が脱落しておりました。
■アスミンのご機嫌のようには簡単に回復しないのが小林マサルと宇喜多さんのガス欠。
アスミンへの愛だけが宇喜多さんを支えていますが、それも限界に近づいています。
『約束だよ。学校、一緒に卒業しようねって約束。それから、宇宙に一緒にいこうねって約束。それから、結婚しようねって約束』
宇喜多さん大捏造。
『私はずっとここにいるから。ずっと、マリカちゃんと一緒にいるから』
いやアスミンそこまで言ってな…いや、アスミンがこの場にいればきっとそう言ったでしょう。
その言葉がどんな反応を招くか考えもせずに。
「私…謝らなければ…謝って…それから…言わなくちゃ……愛してるって!」
妄想がすぎた宇喜多さん、鼻血を吹いて哀れ病院送りに。
■「誰か助けて…私をここから連れ出して…」
ここじゃないどこかには、今じゃないいつかには、宇喜多さんの探してる愛があるというの?
あったみたいです。
あのおかっぱつかまえて「鴨川…さん…?」て。
愛しすぎ。
そこまで好きならもう止めません。
ふたりでデカダン酔いしれ暮らしてください。白い壁に「アバヨ」って書いて!?
♀×♀にここまでハマったのは不肖おいらこれが初めてです。
夏コミのアスマリ本情報をお待ちしています。
ていうか、出せ、誰か。
先週言ってた意外な人ってカサネちゃんかい。
意外すぎるわ。
ていうか、二大ツンデレ大激突ですよ。
マジ殴り合い?(しないから)
髪つかんでコノヤロー!(しないから)
アスミは私のものなのよーっ!!(言わないから)
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■20050609■
ふたつのスピカ 第19話「いま君にできること」
■何があったか知らねえが(知ってるけど)、かわいくなっちゃってまあ。
宇喜多さんの出生の秘密ははっきりとは語られないみたいですな。
語りすぎるのも無粋なので、これくらいでちょうどいいのかも。
しかし、いろいろ複雑なのは察しがつきますが、「姉であり母でもある…」とか、ぶっそうな表現はよしてください宇喜多さん。
■「あなた、本当に鴨川さんの友達なの…?」
「そんなに大切な友達なのに、なんでその後連絡をとらなかったの?」
探ってる探ってる。
……あなたがどんなに鴨川さんのことが好きなのかは知らない。
でも、私の方が好き!
宇喜多さんの思いを知ってか知らずか、
「私にとっては忘れられない…とっても大切な女性(ひと)」とか「あんまり…いい別れ方をしなかったから」とか、普段の宇喜多さんなら嫉妬に猛り狂うような表現をズバズバ持ち出すカサネちゃん。
しかし今日の宇喜多さんはひとあじ違います。
「どうしてそれで大切な人だなんて言えるの?
そんなの自分勝手な思い込みかもしれないじゃない。
怒ってて、もう赦してくれないかもしれないじゃない」
宇喜多さん、自分の姿をカサネちゃんに重ねてます。
そして宇喜多さんの出せなかった答えを、カサネちゃんは知っていました。
■同じアスミンを愛する者どうし、セキララな心情を吐露する宇喜多さん。
「謝りたいの…謝らなくちゃ…でもだからって恋人になんかなれっこない…だって…私はいらない子供だから…!」
「いらない人間なんかいないよ(恋人はともかく)」
生まれてきてくれてありがとう…(例の虫との)共通点は黄緑。
あのくそったれなパパンが「マリカ、私に謝るチャンスをくれよ」とか「知らず知らずのうちに、お前にまりかの影を押し付けてしまっていたんだな。
お前はお前なのに、お前のいいところいっぱいあるのに」とかいうふうに態度をあらためる日は来るでしょうか。
■しかし、アスミンのポッドにだけコンパスが入ってなかったって……
……いや、彼は改心して旅立たれましたので……じゃあヤツか? ボスの方か?
「鴨川アスミ、生まれの不幸を呪うがいい。
きみはよい生徒であったが…きみのお父上がいけないのだよ」
はかったな学年主任!
考えすぎでしょうか。
単なるミス? ……単なるミスで済むかボケー!!
アスミンじゃなかったら死んでたぞ。
■持てるサバイバル能力をフルに発揮して、ハンデを乗り越え、ゴールにたどり着くアスミン。
ソリア学園の例の一行にも鴨川アスミがひとり欲しかったところです。
その上、十分な余力を残しているのを見てはキザ夫も笑うしかありません。
差し出される携帯食に喜び、うちの和菓子タダにしてあげる! と言い出すケイちゃん。
じゃあオレは花火をタダにしてやる! と言いたい府中野。
タダが好きなアスミンですが、今は血のことが気がかりでそれどころではありません。
……ここへ来て、完璧超人鴨川アスミ痛恨のミステイク。
血を見た直後は的確な判断ができたアスミンでしたが、その血が宇喜多さんのものだと知り動揺。
宇喜多さんの線の細さを感じていたせいもあるのでしょう、その友達を思う気持ちが判断を誤らせました。
しかもラストバトルの舞台は、アスミン最大の弱点である水の中へ……アスミンに勝機はあるか!
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■20050617■
ふたつのスピカ 最終回「明日を見つめて」
■冒頭、お母さん…と語りかけるアスミの前には地球。
ラスト、お母さん…と語りかけるアスミの前には宇宙。
地球、宇宙、お母さん。
自分を生んでくれたものへ語りかけるアスミ。
母親というものがどういうものかわからなかった小さいアスミが母の遺体の匂いを嗅いだ、あの母なるものへの探究心が、アスミの宇宙への憧れへつながったのかもしれません。
OPの、宇宙に浮かぶ地球の写真、その上に置かれた花、あれは母へ捧げる一輪だったんでしょうか。
……(頭のモード切り替え中)……
ぶわっ(滂沱音)。
もーもーもーもー! アスミンも宇喜多さんもケイちゃんも府中野もなんていい子なんじゃあ!
もーもーもーもー! ひとりずつハグしてやるから一列に並べ!
……え? キザ夫? ホモはまた今度ね。
ウソウソ、キザ夫もいい子だよ?
いらねーよバカって言え。ふっちーの声マネで言え。
■私を探してくれている人がいる…たったそれだけのことが…こんなに嬉しいなんて……
(私の)鴨川さんどこーっ!? (あなたの)万里香はここよーっっ!!
ミイラになったミイラ取りを救助しに行くミイラ。
星空の光の中に立つ影はミイラ取り。
……行くがいい宇喜多。あとでたっぷり妄想してやる。
「鴨川さんは、きっとここに来る……!」
カプセルに戻り、布団を敷いて待ち構える宇喜多さん。
そのネタはもういい。
■宇喜多さんの愛するアスミンは、すべての力を遣い切ってもう動けません。
「おちびちゃん」アスミンの守護霊ライオンさん登場。
「大丈夫かいおちびちゃん」大丈夫かい? って顔じゃありません。
もともと表情はないんですけど。
アスミンも大丈夫って顔じゃありません。
しかし、ライオンさんにすがったりはしません。
ライオンさんは、アスミに形のある何かを与えたり、アスミのかわりに何かを解決するようなことはしません。
あくまでアスミにきっかけを与えるだけの存在です。
自信を失いかけるアスミンにライオンさんはこう語りかけます。
「自分の心に聞いてごらん」
……思うに、アスミはいつだって自分の心に聞いていたんじゃないでしょうか。
きっと、これまでだって自分で考えて自分で決めていたんです。
「いちばん大切なのは、自分の心だよ」
アスミは割となんでも卒なくこなせる子ですが、だからといって自信たっぷりというタイプでもありません。
ライオンさんにもらったアドバイスがなければ、いつ心が折れていたかわかりません。
ライオンさんは、アスミが自分を客観視するために、あるいは自分の判断に自信を持つために、心の中に作り出した理想像だったんじゃないでしょうか。
こう書くと電波子ちゃんみたいですが、かさねちゃんが言っていた、「このはっぱ星を見るたびに思い出していた。アスミちゃん、いつも私といっしょだった」これと同じことです。
「そして今なら、おちびちゃんの仲間にもきっと聞こえる」
唯ヶ浜の駅でひとりで電車に乗ったあの頃とは違い、今は信じる仲間がいっぱいいます。
はじめてみんなが耳にしたハーモニカの音は、信じあう気持ちを表していたんでしょう。
■「らいおん…さん…?」ハーモニカの音を聞き、思い出すはずのないもうひとりの自分の記憶を思い出す宇喜多さん。
「鴨川のところに行こう」アスミンとの思い出は1ミリ秒で思い出せるふっちー。今日のふっちーはやけに男前でした。
で、見事府中野たちを出し抜く宇喜多さん。
「アスミ!」
そのひとことがどんなに言いたかったことか。
勢いそのまま抱き寄せてチューするんじゃないかと。
マジで自分の妄想と本編がごっちゃになりかけた瞬間でした。
ビバアスマリ。
「アスミ! 眠ったら死ぬわ! し、し、しりとりをして意識を保つのよ! じゃあ私から! ……け、け、けっこん!」
「落ち着いてマリカちゃん、それ前番組のネタだから。あと自爆してる」
島津君なら鴨川ってツッコミもできるんだ、と返すところですが、ダウンタウンのどっちが浜ちゃんでどっちが松ちゃんかもわからない女宇喜多さんにそんな芸当とうてい不可能です。
浜松?と(天然で)ボケるタイプの女です。
後番組のOPでピアノを弾く予定です。
この空が〜ぁ〜。
…そして宇喜多さんがアスミンを抱きあげた瞬間、ふたりは子供に!
あいまいな〜この街で転げまわる毎日〜(挿入歌)。
弱さも〜譲れないプライドも〜きみにこぼして泣いた〜。
泣きなはれうんと甘えなはれマリカはん〜。
チューしてもいいよ? ほらふっちーたちが来る前に! ああ来ちゃったー。
て、お前らも子供かい。
■子供たちの前に現れ、そして消えていくライオンさん。
アスミもライオンさんも、それを予感していたふうがあります。
かさねちゃんの中にアスミがいたように、アスミの中にはライオンさんがいました。
これからはアスミのそばにいる本当の友達が、ライオンさんに替わるんでしょう。
必要なくなったからいなくなったのではなく、「おちびちゃん」から卒業するときが来たんです。
ハーモニカの練習曲の1ページ目に載ってるような「キラキラ星」でさえヘマるアスミンですから、ライオンさんの域に達するにはまだまだ長い時間がかかることと思います。
がんばれアスミン。
しかしあの男、第1話でも成仏したフリをして、その後ぬけぬけと舞い戻ってきておりましたから、きっとまた何かあったらひょっこり顔を出すんじゃないでしょうか。
……何かって、具体的に言うと第二期とか。
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