「乗せてあげる。タダで」
「わぁー、宇宙の話してあげたらタダで飛べるんだー」
「どこまでもな 」

■ふたつのスピカ第１話。

｡･ﾟ･(ﾉд`)･ﾟ･｡

まるで最終回みたいな第１話でした。

	「今度の飛行が成功して、無事に戻って来たらさ、そしたらオレと…」
	「オレと？」
	「……あ、ああ、いや、いい、やっぱりいいや」
	「なあに？　気になるじゃない。何よ？　ねえ？」

死ぬ気マンマンです。（便宜的なアイコンでお送りしています）

うかつすぎますライオンさん。ハリウッド映画観たことないんですかライオンさん。 故郷の恋人のことを口にした新兵は100％死ぬ、まして結婚をほのめかした者は120％死ぬの法則にのっとって、哀れ、地上の星となってしまったライオンさん。 もし現実の日本であんな事故が起こったら、軽く10年や20年は宇宙開発がストップしてライオンさんムダ死に間違いなしです。

■先週、新妻とまだ見ぬ子を故郷に残して木星へ旅立ったハチマキが、なぜかちっとも死ぬ気がしないのに対し、ライオンさんはいきなりはかなくなってしまわれました。 しかも大勢の人間を巻き込んで……。ハチのふっきれた分も全部ライオンさんが背負ってしまったみたいです。 つながってる？

それにしても冒頭が有人ロケットの爆発事故でサブタイトルが「打ち上げ花火」て。 この冗談は笑えねえぞ。

■「確かに尊い犠牲者も出た。しかしなお我々は、その悲しみを乗り越えて先へと進まねばならない。誰か星の世界へ挑む勇敢な者はいないか」 「私が、志願します！」「えぇええええ」（椅子が飛んでくる）って感じで宇宙への夢を抱いたオネアミス、じゃなくてアスミたん。 ストーリーもかなりキてますが、こんなにはげしく魂をゆさぶるOPも久しぶりです。 弱き旅人よ 引き返すがいい 倒れてしまう前に… えっそれJAXAに言ってるんですか神様。 H2Aロケットの打ち上げが24日から再開されるそうです。成功して欲しいですな〜。なめんなよ神々。

■ところで、宇宙に行ったはじめての楽器がハーモニカ……。 ハーモニカといえばスナフキンとあの人ですが、 やっぱりあの人も持っていったんでしょうか。 ……あの人って？

	「オレオレ、オレだよ。迎えに来たよ」
	「誰だお前」

宇宙にはじめてデジモン連れてったあの人ですよ。

ふたつのスピカ　第2話「アスミの夢」

■「あすみのロケットにただでのれるけん」。
なぜ方言？

……と思ってたら「タダで乗れる券」なんですねー。

……

誰が島根県民やねん。

そんな誤解をしたのも、舞台が種子島宇宙センター近くの島なんだと思い込んでたからでして。 だってロケット落ちたし風景もひなびてるし……。 鎌倉だったんですね。電車で気づきました。
……ていうか鎌倉なんて十分首都圏じゃん！　ちょっとしたベッドタウンじゃん！
うわーこんな田舎の子が東京の学校へ行くのはたいへんだなーとか誤解してたオレの一週間を返せ。 （勝手なこと言うな）

■ふと気になったんですが、小さい頃はともかく、今はアスミはライオンさんの正体というか生前の立場を知ってるんですよねえ？ 　宇宙飛行士を目指していて、しかも母親はロケット事故の被害者で、それで気づかないということはないでしょうから。 ふたりともお互いがどういう関係か知っていて、あえて口に出さないようにしてるんでしょうか。 うわ重っ。

■さて、星の輝きをその瞳に宿す者、タンバリン星国の王子を探しにアスミは東京へ旅立ちます。 ……あのメガネのキュートな先生はもうこれっきりですか？ 　ライオンさんとの愛の行方は？（死んでる死んでる） ライオンさんもとんでもないチカン野郎だということが2話目にして早くも発覚したので、傷は浅いうちに別れるのが得策かもしれません。（死んでるから）

来週は二次試験。狭い部屋に3人一組で一週間。この試験の目的は何？ プラネテスから続けて見てた人なら10人中10人が脳裏にロックスミスの笑顔がよぎったことと思います。 空気抜かれるよ！　逃げてアスミたん！

ふたつのスピカ　第3話「府中野くんのバスバスバクハク」

■アスミのスタンド・ライオンさんは出番なし。
かわりに府中野くんがいつもキミを見てるよ、と告白しますが非情にもアスミたんはスルーします。 そんなの愛がありません！

不幸な府中野くんにさらに追い討ちをかけるように、アスミの目を奪った新キャラ・キザ夫。 そんなの眉がありません！　アスミはキザ夫にもらったクルミを片手で割って 「ヘンなことしたら握りつぶすわよ（何を）」と示威行動。メガネくんのプライドはズタズタだ。

■冗談はともかく。
閉鎖環境で一週間ドミノ並べ。うわー嫌だー。 アスミが3人ならまったりしたままクリアするかもしれませんが、被験者の人間性まで計算しつくしたような部屋割りがいやらしいです。 ツンデレvs涙ぼくろ、あんまり協調点削りまくってると、温厚なアスミもついには激発してドミノの最後の一個を接着剤で固定してしまいますよ。

■事前連絡もなしに未成年を一週間も拘束監禁して、すでに保護者に訴えられる要素マンマンですが、プラネテスのロックスミスくらい気合いの入った責任者がいらっしゃるとしたら恐るべし近未来の文部科学省。 さらに「4日が過ぎたとき、予想もしなかったことが起こる……！」 えー。 ロックスミスがやったような罠が待ち構えているのでしょうか。 誰かを犠牲にしなければミッションを果たせないといったふうな。

そう、たとえば…部屋の中にドミノを並べていくと、どうしてもひとりぶんのスペースがなくなるといった罠が。 なくなっていく時間、判断を迫られる3人。いちばん小さいアスミをトイレに流すしかない……！

そして一週間後、扉を開けた試験官が見たものとは……！？
（↓ネタバレは反転して見てください）

アスミを仰向けに寝かせて、その上に並べられたドミノの列だった……！
……アスミの胸はうすっぺらいのよ！

やれやれだぜ。

ふたつのスピカ　第5話「おかあさんの顔」

■全米が泣いた。

チクッておいて騒ぎになるとかばい出すというマッチポンプをはたらくメガネ君。 いいやつなのかやなやつなのかわかりませんな。 まあ、あんな小さい頃からアスミンひとすじということは、少なくとも不忠義者ではないということでしょう。
……府中野君と不忠義者をかけてんのや…府中野君、不忠義者……絶対伝わってるから……笑とるはずや……ちょっと見てみよか……わー、賢ちゃんのこと考えてはるー！！

「別に鴨川の絵を見てたわけじゃないよっ！？」聞かれないうちから自白する、わかりやすい男メガネ君。

■さて、今回はアスミの臨死体験の話。
身体のなくなったライオンさんは五体満足なのに、アスミのマミーは包帯ぐるぐるのままなのはなぜですか。 ……MammyとMummyをかけて（略）　しまったママは包帯ぐるぐるのままなのはの方が（略）　 ……まあ幽霊にもメガネかけてたり足がなかったり足だけだったりいろいろあるので（あるのかよ）よしとしましょう。 足なんて飾りです。生きてる人にはそれがわからんのです。

■あの世への道でまでロケットの模型打ち上げてる情熱家ライオンさん。 H2Aロケットの打ち上げ成功しましたよライオンさん。 見ててくれましたかライオンさん。 ついでにちょっとJAXAの予算削りたがってるやつとか外国に金払って衛星打ち上げてもらえとかいう連中をあの世に引っ張ってやっていただけませんかライオンさん。

■宇宙開発になくてはならぬ人材だからかどうか知りませんが、ライオンさんはアスミに現世に戻る道を教えてあげます。 で、いろいろつっこみづらい泣かす展開があって、この世に還ってくるアスミ。 しかしライオンさんはバッチリ憑いたままでした。志村うしろうしろーっ！！

寝言の多いアスミンのことですから、今回の模様は歯ギシリとツンデレに絶賛実況生中継されたことでしょう。 次週、これはヤバいと感じたケイちゃんは赤いボタンを押しそうになります。 「だめです！　そのボタンを押したら私は死にます！」「ええ！？」

次回ふたつのスピカ「ケイちゃんの秒速16連打」。ボタンがあったら押すだろー！？