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朝○新聞よりアテにならない統計によると、岳大原理主義の人は、(49話で)大輔は真っ先にタケルのところに来た、
やっぱり賢ちゃんよりタケルを愛してるのだ、とか我田引水したといいます。賢ちゃんがタケルの名前を呼ばなかったのは、
大輔が自分より先にタケルのところに行ったことに嫉妬したのかもしれません(微妙に賢大)。賢ちゃんに無視されたタケルが
『ぼくたちは仲間だ!』と殊勝なことをほざいたのは、勝者の余裕ってやつでしょうか。あるいはその言葉には『キミとボクは仲間』
『ボクと大輔くんは恋人』ちゅふたつの意味が込められていたのかもしれません。
しかし高らかに勝利宣言を行った後、タケルさんは何か満たされないものを感じたはずです。幼少のみぎり、兄を奪われた瞬間から、彼は決して満たされることのない心を持ってしまいました。
大輔や伊織はおろか、大輔を巡って対立する賢ちゃんさえ、彼は自分のものにしたいのです。
彼は自分でそのことに気づいてはいません。『大輔くんがスキで一乗寺くんがキライ』そう設定してあるはずの自分の心が、
賢ちゃんを前にするとしばしば原因不明のエラーを起こします。だから気持ちを持て余して嫌味を言ったり殴ったりするんでしょう。
そして兄を失った弟の気持ちは、賢ちゃんが誰よりもよく知っています。タケルのやり場のないいらだちを、賢ちゃんは我が身をもって受け止めているのです。賢ちゃんは亡者を救うために自ら地獄に落ちた地蔵菩薩なのです。言い過ぎです。
結局、劇中では一度もタケルさんの名前を呼ばなかった賢ちゃん。タケルさんのことですから、画面に映らないところでこんな羞恥プレイを愉しんでいるに違いないと思います。
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「高石くん…」 |
「やだなあ一乗寺くん タケルでいいよ」 |
「タ、タケルくん…」 |
「タ・ケ・ル・☆」 |
「タ、タケル……」 |
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自分は「一乗寺くん」って呼んでるくせにです。 |
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